電車のホームで歩きながら通話する「歩きスマホ」や、駆け込み乗車などの迷惑行為が社会問題になっている。英語ニュースサイト「ジャパン・フォワード」では、乗客のマナー向上を呼び掛ける浮世絵をモチーフにしたポスターの話題を取り上げている。西武鉄道が製作し、海外で大きな反響を呼んでいるという。
マナーを英語で表現するとき、常に複数形(manners)で用いる。単数形(manner)で使うと、「方法」などの意味になる。マナーは日本語では行儀作法と訳す。
マナーが悪い(良い)というときは、have no manners(have good manners)などという。
「マナーを守ろう」と伝えたいときはDon’t be rude.(無礼はダメ)という言い回しが便利だ。ヨーロッパなどでは、高齢者が乗車すると若者たちはすぐ席を譲るといい、日本の若者もぜひ見習いたい。
西武鉄道のポスターは「電車内迷惑図絵」というタイトルで日本の伝統と現代の問題を調和させた芸術性が評価され、英ロンドンの博物館でも展示された。美しい花魁(おいらん)の女性が座席を占領しスマホで遊ぶ姿を描いたポスターは「電車にはきちんと詰めて座るべし」(Please let others sit comfortably.)と呼びかけている。迷惑行為を頭ごなしに注意するよりも、ポスターを楽しんで見てもらうことで、マナーについて考えてもらおうという狙い。相手が喜ぶものを提示して、気を引くという意味の動詞にenticeがあり、entice passengers to be considerate of~とすれば、「乗客の興味を引いて、~に思いやりを持ってもらう」という意味を表現できる。
See you next week!
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