教育・子育て

名門麻布が「受験指導」を一切しない贅沢な理由 “学級崩壊”も許される懐の深さ (4/4ページ)

 教師にも与えられている“自由”

 また、麻布の教員はフレックスタイム制だ。授業が午後からであれば朝から来る必要はないし、午前中で授業が終われば午後は自由に使える。

 「私たちは、とにかく授業と生徒に集中できるのです」。授業の準備はもちろん、生徒が問題行動を起こした時にも有効だ。「問題を抱えた生徒と向き合うには、情熱と時間がたっぷり必要です。そこに時間をかけられるのは麻布の強みです」。

 実は村上氏、教師と並行しながら、オセロの世界チャンピオンに3度輝いた実績を持つ。「麻布は教師にも自由が与えられているので、本当に良い職場です」。彼が顧問を務める同校のオセロ部は、大会でも数々の学生チャンピオンを生んでいる。

 多方面に才能を伸ばしてきた麻布高校の「自由」には、一朝一夕には到達できない奥深さがあった。

 永井 隆(ながい・たかし)

 ジャーナリスト

 1958年、群馬県生まれ。明治大学経営学部卒業。東京タイムズ記者を経て、1992年フリーとして独立。現在、雑誌や新聞、ウェブで取材執筆活動をおこなう傍ら、テレビ、ラジオのコメンテーターも務める。著書に『サントリー対キリン』『ビール15年戦争』『ビール最終戦争』『人事と出世の方程式』(日本経済新聞出版社)、『国産エコ技術の突破力!』(技術評論社)、『敗れざるサラリーマンたち』(講談社)、『一身上の都合』(SBクリエイティブ)、『現場力』(PHP研究所)などがある。

 (ジャーナリスト 永井 隆)(PRESIDENT Online)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus