ヘルスケア

日本高血圧学会が支援自治体を公募 目指せ「高血圧ゼロのまち」

 日本高血圧学会は、自治体主導で住民の高血圧対策に取り組むプロジェクトを推進し「高血圧ゼロのまち」を目指す都道府県、市区町村を募集している。学会事務局は「高血圧専門医を中心に学会員がメンバーに加わり、企画やプロジェクト遂行に助言や支援をしていく。できるだけ多数の自治体に参加してほしい」としている。

 同学会によると、日本の高血圧患者は約4300万人。そのうち約1400万人は高血圧の認識がなく、約450万人は認識していても未治療のままだという。

 プロジェクト内容に指定はなく、地域の特性に応じた設定が可能。例えば対象は「全住民」「特定健診対象者(40~74歳)」「職域集団」「学校児童・生徒」などが考えられるとした。

 実際の取り組みとしては、血圧測定の励行や受診勧奨、減塩・運動・禁煙といった生活習慣の改善などを進める想定。「対象者の血圧測定率を上げる」「重症高血圧患者を減らす」「未治療患者を減らす」など、あらかじめ設定した項目について目標を決め、どの程度達成したかを検証し報告書を作成する。学会から資金提供はしない。

 どんなプロジェクトが望ましいかについては、学会事務局に相談すれば専門家からレクチャーを受けることもできる。公募期間は来年3月末まで。プロジェクト自体は2025年までの間の3~5年間を想定している。

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