現地で旅行代理店を営む宮本智さんによると、日本からの観光客は、ツアーよりも個人旅行が主流。電子ビザにより、これまで大使館などで取得する必要があったビザをインターネットで申し込めるようになり「ぐっと身近になった」という。
宮本さんは「韓国では、著名人が会員制交流サイト(SNS)で極東の旅を発信しており、ガイドブックや旅行サイトでも特集が組まれている」と指摘。日本でもネットで影響力のある「インフルエンサー」の動向が決め手になるとみる。
こうした中、日本航空と全日本空輸は、観光やビジネスの需要が見込めると、来春以降の成田-ウラジオストク路線の開設を決めた。沿海地方政府の担当者は「モスクワよりもずっと近い極東の魅力を知ってもらいたい」と話している。(ウラジオストク 共同)