BBQにはムダがない
皆さんはキャンプ場にモノを持って行くときに、「少しでも荷物を軽くしよう!」という気持ちになりませんか? キャンプ場ではクルマに積んだ食べ物や食器などを自身のキャンプサイトまで運ぶ必要があります。
モノが多いと運ぶのが大変ですし、余ったモノは持ち帰らなければなりません。
自然と「モノがムダにならないように、使い切れるギリギリの量を持って行きたい」と考えます。つまり、BBQをするときに自分で“断捨離”をした結果、その場で使われることのないムダなモノが無い状態となるのです。
ムダなモノが無いだけで、やる動作は明確になります。焼いた食べ物は持ってきたお皿に入れ、それを食べるだけ。
例えば「そのお皿は来客用だから勝手に使わないで!」なんてことは起こらないのです。これ、そのまま家でも同じことが言えます。家にモノが多いから、何かやるときに時間がかかったり、制約が多くなるのです。
「これが壊れたらまた同じものを買う!」と断言できる“本当に必要なモノ”に囲まれると、家の中でもキャンプ場と同じように自然と家族が手伝いたくなる環境になります。
私のところに片づけの相談にいらっしゃる方で一番多いのが「家族が『モノの多さをなんとかしよう!』と言ったので初めて本気で片づけようと思いました」という奥さんです。
今回は、家の中にある「ムリ・ムラ・ムダを省く」ことでキャンプ場でのファミリーシーンのようにみんなで楽しみながら家事シェアできるきっかけづくりをお伝えしました。どなたかのお役に立てれば光栄です。
【デキる男は住まいから】はライフオーガナイザーでミニマライフ.com代表の香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら