書評

『おしゃべりながんの図鑑 病理学から見たわかりやすいがんの話』

 ■種類や治療法を取り上げ解説

 著者は、細胞を顕微鏡で観察して治療が必要な病気かどうかを診断する病理医。本書は、病理診断が実際にどのように行われているかの紹介と、病気の中でも特に病理診断が重要ながんに特化して解説している。

 「正常と異常の境目は?」「がんと悪性腫瘍は何が違うの?」など、がんについての疑問に答えるだけでなく、がんの種類ごとに違う治療法も取り上げている。

 専門的な内容も多く簡単に読めるとは言いにくいが、がんを恐れず、正しく理解するのに役立つ情報が満載されている。(小倉加奈子・著/CCCメディアハウス、1600円+税)

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