ヘルスケア

抗生物質の知識、日本とEUで差 4割が誤解「風邪に効果がある」

 感染症治療に欠かせない抗菌薬(抗生物質)。将来にわたって薬の恩恵を受けるには、薬剤耐性菌を増やさないよう適正使用に努めることが重要だが、日本人は抗菌薬・抗生物質の知識が不十分で、正しく理解している人の割合は欧州連合(EU)諸国に比べかなり低いことが国立国際医療研究センターの意識調査で分かった。

 今年8月、全国の10代以上の一般男女計688人を対象にインターネットを通じて質問した。

 抗菌薬や抗生物質という言葉を聞いたことがあるかという問いに「聞いたことがあり(内容も)詳しく知っている」と答えた人は36%。「聞いたことはあるが詳しくは分からない」と答えた人(60%)と合わせると、大半が耳にしていた。

 しかしその働きを正しく理解している人は少ない。抗菌薬・抗生物質は細菌に対してのみ効果があり、ウイルスには効かないが、「ウイルスをやっつける」と誤解している人が64%に上った。「分からない」が13%で、正解率は23%だった。一方、EU全体の正解率は43%。国別ではスウェーデンが最も高く74%、次いでフランス53%、英国49%など。最下位のギリシャが23%で日本と同レベルだった。

 風邪の大半はウイルスが原因のため抗菌薬・抗生物質は効かないが、日本では「風邪に効果がある」と誤解している人が46%、「分からない」が19%で、正しく答えた人は35%にとどまった。

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