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プリウスと競合も? 令和時代にターボ&MTを投入したカローラの“進化” (1/2ページ)

木下隆之
木下隆之

 トヨタ自動車の初代カローラが誕生したのが1966年のこと。それ以来、日本を代表する大衆車の雄として君臨してきた。海外にも輸出されてはいるものの、日本の道をもっともよく知る「日本の国民車」として親しまれてきたのだ。

 だが、デビューから53年。時代は変わろうとしている。カローラが担ってきた国民車としての役割はもう終わろうとしているのかとも思っていた。

 というのも、環境の時代を迎えたことでプリウスを代表とするハイブリッド専用車が主流となり、一方でポルテやシエンタといったミニバン系が家庭に浸透した。背の高いSUV形への抵抗感もなくなった。コンパクトなセダンをベースに、ワゴンやハッチバックにバリエーションを広げてはいても、カローラはもう昭和の大衆車であり、令和の時代に必要とはされていないとさえ感じていたのだ。だからいずれトヨタは、カローラを絶版車にしてしまうのだろうと。日産がサニーを捨てたように…。

 ところが、トヨタはカローラを大幅にキャラクター変更して誕生させた。だらだらと生き長らえさせるための延命措置ではなく、令和の時代に必要とされるクルマへと魂をこめて開発したのだ。

 HVのほかにガソリンターボも用意

 伝家の宝刀1.8Lハイブリッドを、新時代のTNGAプラットフォームに積みこんだ。それは想定の範囲だが、驚くべきは、1.8Lガソリンエンジンをラインナップに加えただけでなく、1.2Lターボエンジンを押し込んでいることだ。

 すでに、1.2Lターボを積む「カローラスポーツ」を、2018年6月に先行デビューさせている。ハッチバックボディのそれを先鋒として送り込んでいたほどの気持ちのいれようである。

 しかも、である。MTモデルまで準備している。セダン人気が薄れて、オートマチック限定免許取得者が増えている令和のいま、その流れに逆行しているかのような仕掛を盛り込んでいるのだから開いた口がふさがらない。

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