そして、コンセプトを伝えるプレゼンテーション資料を作りつつ我々が行ったことが以下である。
- ・学校のプロトタイプとなるサマースクールづくり
- ・カリキュラムや奨学金の設計
- ・IB導入の可能性検討調査
- ・学校認可制度の調査と書類作成準備
- ・一緒にプロジェクトを推進してくれるプロジェクトメンバー集め
- ・サポーター集め
- ・助成金等の調査・申し込み
これらを同時並行で行った。
学校の「プロトタイプ」をつくる
2014年10月の旗揚げから最も多く情熱を注いだのが第1回のサマースクール準備だ。自分たちが思い描く理想の学びの環境を世の中に具体的に視覚化し届けることが最も大事なことだと感じていた。「2015年の夏に世界中から参加希望者を集め、1週間のスクールを行う。コンテンツは生徒の実際の研究活動と多様な分野の専門家によるレクチャー」ということを活動開始とほぼ同時に決めた。
開催地として神奈川県横須賀市にあるYRP(Yokosuka Research Park)での実施を実現するために、市および地区開発を行う鉄道会社に対して我々の構想を説明し、協力を仰いだ。2014年末にはYRPでの実施が大筋決定できていた。なお、横須賀市とはサマープログラムの計画と同時に学校設立の候補地としても相談させてもらい、以降継続して議論を重ね様々な協力をいただいた。
あれこれ固まらずとも旗揚げはできる
最近多くの方から「新しい教育機関・学校を作りたい。参考にManaiの初期の様子を教えてほしい」とお声がけをいただく。最初の段階でとかく大事なことは世の中に対して宣言をすることだと思っている。自らの問題意識・情熱・計画を、それがしっかり固まっているなどとは全く言えない状態でも周囲に発信し続けることだ。まさにとりあえずよいっしょっと旗をたてるイメージだ。今だから言うが多少ホラも吹いた。「まだ構想が固まっていないから」「まだメンバーがいないから」「まだ実現性の検証が終わっていないから」とこの旗を立てることをやめていれば、間違いなくManaiのプロジェクトは進んでいなかったと断言できる。
次回以降、第1回サマースクールの準備および実施の様子、またそれと並行して行った上述の準備活動の様子を紹介したい。
【教育、もうやめませんか】は、サイエンスに特化したインターナショナルスクールの代表であり、経営コンサルタントの経歴をもつ野村竜一さんが、自身の理想の学校づくりや学習塾経営を通して培った経験を紹介し、新しい学びの形を提案する連載コラムです。毎月第2木曜日掲載。アーカイブはこちら