教育・子育て

中学に女子生徒会長なぜ少ない? 大津市が調査すると

 中学校の生徒会長になる女子生徒が少ない傾向にあるのは、「目立つことを回避し、失敗を恐れる傾向が男子生徒よりも強いから」とみられることが、大津市が市内の小中学校の児童や生徒らを対象に行った調査で分かった。一方で、「もしチャンスがあれば、生徒会長をやってみたい」と答えた生徒の割合に男女差はなく、市人権・男女共同参画課は「女子生徒は『やってみたい』と思っていることを心理的な部分で止めているのではないか」と分析している。

 平成30年度に女子生徒が生徒会長に就いている中学校は市内18校中でわずか2校にとどまるなど、女子の生徒会長が男子に比べて圧倒的に少ないことを市が問題視。背景を探ろうと、今年7月に小学校4、6年の児童と、中学2年の生徒、教員の計約3千人を対象にアンケートを実施した。

 それによると、中学2年で、生徒会長になりたくない理由で最も多かった回答が、男子が「興味がない」(58・9%)だったのに対し、女子は「目立ちたくない」(46・8%)だった。

 また、女子の生徒会長が少ない理由として、アンケートに回答した中学教員の約30%が男女間の性格の差を挙げ、「目立ちたくないという心理が強い」「発達段階に性差があり、女子の方が男子よりも成功不安や失敗回避が強い」などといった意見が寄せられたという。

 その一方で、「もし生徒会長をするチャンスがあればやりたいか」との問いに「やりたい」と答えた生徒の割合は男子で8・3%、女子は10・0%だった。

 市人権・男女共同参画課は「女子生徒は自分のやりたいことを自らの性的役割分担意識で制限している可能性もある」と指摘。「大人になってからだけではなく、この時期ですでにジェンダーの影響があることが明らかになった。今回のアンケートが、自分のやりたいことを選択できる社会に向けた議論を深掘りする材料になれば」としている。

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