大津市の和菓子店「叶匠寿庵(かのうしょうじゅあん)」が、天皇陛下のご即位を記念して開発したという小倉百人一首かるたの絵札を最中(もなか)の皮に描いた「あも歌留多(かるた)」が話題を呼んでいる。同店の担当者によると、当初の計画を上回るペースの売れ行きといい、「お正月や帰省、お祝いのお土産としておすすめです」と話している。
小倉百人一首の巻頭歌を詠んだ天智天皇を祭り、「かるたの聖地」として知られる近江神宮(大津市)から、高松宮家由来のかるた札を借り、25枚の絵札を縦5・5センチ、横4センチの最中の皮に精密にプリントした。5種類で1セット(税抜500円)で、同店の代表銘菓「あも」をサンドイッチのように挟む食べ方がおすすめといい、あもとのセット(同2400円)も販売している。「どの絵札がセットに入っているかは開けてからのお楽しみ」(担当者)という。
かるた人気も相まって、今月1日の販売開始から19日までに、当初の販売計画の112%にあたる約1万7千セットを売り上げた。
絵札は現在、天智天皇や滋賀に関係するものに限られているが、今後は100種類まで増やし、百首のセット販売も予定している。