教育・子育て

日本の正答率45% ネット情報の信憑性見極める力も問う国際学力調査

 経済協力開発機構(OECD)は3日、世界79カ国・地域の15歳を対象として2018年に実施した国際学習到達度調査(PISA)の結果を公表した。日本は読解力が前回(15年調査)の8位から15位と大きく後退したほか、数学的応用力が前回の5位から6位に、科学的応用力も2位から5位に順位を落とした。文部科学省では、読解力の記述式問題などで課題が浮き彫りになったとみて、学力向上策など検討する。

 2018年実施の調査では、インターネット上で読まれるニュースやブログなどを引用し、適切な情報を探し出して理解したり、情報の質や信憑(しんぴょう)性を見極めたりする力も問われた。

 モアイ像で有名なチリの「ラパヌイ島(イースター島)」が題材の大問は、モアイ像を運搬する際に使われた植物や大木が島内から消滅した謎について書かれた書評やネット記事などから出題された。

 その中の小問の一つは、ある生物学者の「島民が木々を伐採した」という説と、他の科学者たちの「島への移住者が持ち込んだネズミが木々の種を食べ尽くした」とする趣旨の説を読み比べ、お互いが同意している共通点を選択肢から答えさせる内容だ。求められた情報を文中から探す能力が求められ、日本の正答率は45・2%だった。

 原因と結果の組み合わせで正しいものを、並べられたパネルの中から選んで答える小問では、日本の正答率が20・2%にとどまった。パソコンを操作して画面上のパネルを動かし、空欄にはめ込んで答える方式に戸惑う生徒も多かったとみられる。

 自由記述式の小問では、大木が消滅した原因を、根拠となる情報を資料中から引用させて答えさせた。どの情報に信憑性があり、その理由を的確に伝える能力が要求され、正答率は48・6%だった。

 出題傾向などを分析した国立教育政策研究所の担当者は、「ネット上には根拠が怪しい情報が少なくない。そうした中、求められる情報の内容を理解し、評価する能力を問う出題が全体的に多かった」としている。

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