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ワンコインで昼食を 高齢者が見守る地域食堂 (2/2ページ)

 河野さんは活動に携わり始めてから、自身の健康にも気を配るようになった。「働くためには元気でいなければ。エスカレーターやエレベーターにはなるべく乗らず、階段を使うようになりました」

 オープン当初から携わる調理担当の飯田静慧(しずえ)さん(79)も「この年齢で働けることが幸せ。自分のことは自分でできて、それが地域の高齢者にも喜んでもらえるなら最高です」と話す。

 ■主体的な役割を

 初めて来店した同区の波田野恵子さん(78)は、隣り合わせた常連客と世間話に花を咲かせていた。「いつもはインスタント麺で済ませがち。栄養のバランスが取れた食事を500円で頂けるのはありがたいこと。会話もできるので、また来たいです」

 オープンから5年目に入った食堂。みま~も事務局の幸崎華江さんは「利用者には認知症の人、未就学児を連れた若いお母さん、近所の会社員もいる。誰もが集えて、見守りが必要な人と見守る人をつなぐ場でもある。地域の高齢者が主体的に役割を担う場としても活動を続けていきたい」と話している。

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