書評

『ローマ法王の言葉』講談社第一事業戦略部・編

 ■心ほぐす優しさあふれる講話

 ローマ教皇(法王)フランシスコが先頃来日した。ローマ・カトリック教会の頂点に立つ教皇の来日は、1981年のヨハネ・パウロ2世以来38年ぶりで2度目だった。

 2013年に就任した教皇フランシスコの講話を、日本のカトリック中央協議会の協力を得て収録。どれも人に対する優しさにあふれ、読むと、日々のストレスでこわばった心がほぐれていく。

 そして警鐘の言葉も。「わたしたちのことばは、癒やすこともできれば、傷つけることもできます」。アーティスト、さかもと未明さんのあとがき「『わたしとバチカン』をつなぐもの」も必読だ。(講談社、1500円+税)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus