教育・子育て

おこづかいは“訓練”だ FP夫婦が小3の長女と「マネー会議」で話すこと (2/3ページ)

 また、最近はスイカやパスモなどの交通系のICカードが普及してきたため、子どもたちも電子決済で支払う場面が増えています。こうした決済手段のない時代に成長した私たちは、「チャージするんだから、結局これは現金を使うのと同じこと」という自覚がありますが、子どもたちが同じようにとらえているかはわかりません。

 そんな時代だからこそ、小さいうちから現金でお金を使う感覚を学ぶ必要があります。これは大人も同じですが、「お金としての実態」を感じていないと、ついつい浪費してしまうからです。

 お金に限りがあることを知る

 「お金という実感」がないという意味で、私は必要なときに渡す一時金制をあまりおすすめしていません。親がしっかり使い道を管理しないと、それが「本当に必要な使い方」かどうか曖昧になるだけでなく、子どもに「お願いしたら、お金が出てくる」「ちょうだいと言えばいい」という感覚を持たせてしまうからです。

 家計相談では、専業主婦の方から「私は専業主婦だし、稼ぎが少ないからおこづかいをもらえてないんです」というお話をよく聞きます。しかし、掘り下げて確認すると、スーパーでの買い物のときなど、家計から自由に使っているケースが多々あります。

 おこづかいに換算して計上すると数万円。でも、本人はおこづかいなしでコツコツ節約しているという感覚です。子どもへの一時金制も似たようなズレを生む可能性があります。

 お手伝いは「ありがとう」で終わりたい

 もう一つの、お手伝いに応じて渡す報酬制にはメリット、デメリットの両面があります。お金は労働の対価だという原則を覚えるには適しているかもしれませんが、日常的なお手伝いにもお金が絡むとなると、それは正しい親子関係なの? という気がしてきます。

 親としては「このくらいやってくれて当たり前」なことを、子どもは「(対価を)もらえないならやらない」となってしまいかねません。ただし、心理的な抵抗を感じないのであれば導入してみるのもいいでしょう。お風呂を掃除したら○円、食事のあとに食器を洗ったら○円、犬の散歩に行ったら○円、テストで満点をとったら○円、決めたルールを守れたら○円など、細かく設定して積み上げていくことになるでしょう。また、定額のおこづかいを少なめにして、一部をお手伝いの報酬制にするという組み合わせもあります。

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