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疾走見守る「赤れんが」 東京五輪・札幌マラソンコース

 東京五輪のマラソン競技が、選手の暑さ対策のため札幌開催となったのは昨年11月。翌月、曲折を経て約20キロの大きいループを1周、約10キロの小さいループを2周するコースが決まった。

 昨年9月には東京開催を前提に本番コースで代表選手を選出するなど準備を進めてきた。大声援の新しい国立競技場に戻ってくるランナーの姿を期待した人が多かっただろうが、かなわぬことに。

 では、選手たちはどんな舞台で戦うのか。フルマラソンを2時間20分台で完走した経験もある記者が、札幌コースを実際に走ってみた。

 大通公園をスタート、フィニッシュとし、繁華街のすすきの駅周辺、北海道大学の並木道やクラーク博士像前も通過する。コース南端に当たる約7キロから8キロ地点で10メートルほど上る勾配が足にこたえると感じた以外に大きなアップダウンはなく、全体的に平坦(へいたん)で負荷の少ないコースの印象だ。ただ、雪不足でアスファルトが露出していたため、チェーンなどで傷ついたボコボコの路面と、北大構内で急なカーブが多く道が狭いことが気になった。

 国の重要文化財指定の北海道庁旧本庁舎前はコースのハイライトとなるだろう。「赤れんが」で親しまれる市民の憩いの場で選手を3度応援することができる。北国の雪が解け、緑が芽吹いたころ、コースの準備は本格化する。(写真報道局 桐山弘太)

                   

 掲載写真を実費でお分けします。産経ビジュアル03・3275・8775(平日の午前11時~午後6時)。

                   

 動画は「YouTube」産経新聞チャンネルでご覧になれます。

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