あなたの一票が次の「アニマル園長」を誕生させる-。19日の告示以降、連日熱戦が続く京都市長選(2月2日投開票)の傍ら、市動物園(左京区)でも園の顔である園長の座をかけた動物たちの熱い“選挙戦”が繰り広げられている。(小川恵理子)
市動物園では平成28年から、入園者の投票で園のPRを担当する「特任園長」を決める園長選挙を実施。1位に選ばれると1年間の任期で特任園長として、ホームページなどでイベント情報を発信している。
これまでアムールトラの「オク」やレッサーパンダの「ジャスミン」などが特任園長を歴任。昨年4月からは、ネズミに似たケープハイラックスの「チィ」が4代目の特任園長を務めている。
今回の選挙から、子供たちにも分かりやすい名称にしようと、特任園長からアニマル園長へと変更された。そんな園長選挙には、干支「ネズミ」にちなみ、ヨツユビハリネズミの「ウミ」▽インドオオコオモリの「ミチル」▽テンジクネズミの「シシャモ」と「スルメ」▽ニホンリスの「サツキ」▽ムササビの「ムサ」-5種の動物が“立候補”。1位に選ばれた動物が3月15日以降、アニマル園長となり、園のPRを担当する。
コウモリは「飛鼠(ひそ)」の別名を持ち、ハリネズミはネズミ科ではなくハリネズミ科…など通常の選挙戦ではあり得ない「ユルさ」も楽しめる園長選挙。投票は園内正面エントランスで3月1日まで。
市動物園の担当者は「市長選挙も園長選挙も投票することが大切です。ぜひ投票に足を運んでください」と話していた。