拡大する新型コロナウイルスによる肺炎。週末を迎え、混雑する行楽地に出かける機会も増えるとみられる。新型ウイルスは、どのようなもので、何に注意すればよいのか。
Q どうすれば感染するのか
A 感染者のせきやくしゃみの飛(ひ)沫(まつ)に含まれたウイルスを吸い込む「飛沫感染」や、飛沫のついたものに手を触れ、そこから口などに入る「接触感染」がある。
Q「濃厚接触」という言葉も聞かれる
A 感染者と衣食住をともにしたり、2メートル以内で会話したりするのが「濃厚接触」と言われる。感染の可能性が高まる。
Q 「空気感染」の可能性はあるのか
A はしかなどのように空気中に浮遊しているウイルスで感染する「空気感染」の可能性は低く、感染者が立ち寄った場所に行っただけで感染する恐れは低い。
Q どうすれば感染を防げるのか
A こまめな手洗いやアルコール消毒のほか人混みを避けた方がよい。
Q 具体的には
A 手洗いは20秒くらいは必要とされる。さらに、食事、共用パソコンの使用、別の部屋に行ってきた前後など、1時間に1回くらいを目安に手洗いや消毒をする。電車の中のつり革やエレベーターのボタンなども接触感染しやすい。
Q マスクも有効とされる
A ただ、一般的な「サージカルマスク」は飛沫を防ぐ防御用で、装着してもウイルスの侵入を防ぐには限定的だ。感染者が他人に移さないようにするために使うには有効だ。
Q 症状が疑われる場合は、どうすればよいのか
A マスクを着用し人混みを避け、移さないようにする。厚生労働省や自治体が設ける相談ダイヤルに連絡し、医療機関の紹介を受けるなど、適切な指示を仰ぐことが大事だ。