やっぱりお金を教えることは必要だった
そんな「アクション国」でしたが、ある日、突然、消滅しました。それは、借金がかさんでしまい、つらくなってしまう子が出てきたからです。
ボクが、このとき、すごく悔しかったのが、その借金で困った子たちは自分からまったく動かず、誰にも助けを求めようとしなかったことでした。その子たちが動きさえすれば、絶対に誰かが手を貸してくれただろうし、もしボクに「こんな会社をやろうと思うんだけど」と言ってきたら、「銀行からお金貸すよ、援助もする」と全面バックアップもできたのです。
相談するのが難しかったとしても、ボクが銀行の秘書を募集したときに手を挙げてくれさえすれば、その子たちを雇い、きっと救うこともできたでしょう。ただ、ボクは、こんな子たちが出てしまうからこそ、お金について学ぶことが大切だと思っています。
子どもは、自分でお金を稼がなくても不自由のない暮らしができます。だから、お金の大切さはなかなかわかりません。だからこそ、それを教えてあげなければいけないと思うのです。「アクションワールド」は、子どもにとってはゲーム感覚に近かったのかもしれませんが、その中で、お金を稼ぐことや、お金を使うことの基本は学べたと思っています。
(国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭 沼田 晶弘)(PRESIDENT Online)