ヘルスケア

「感染率もっと高いのでは」 中国市民、当局に不信感

 中国湖北省武漢市からチャーター機で日本へ帰国した邦人の新型コロナウイルス感染率が高いと、中国で驚きの声が上がっている。中国当局が発表した同市の感染者の割合に比べ、「39倍も高い」というのだ。現地は医療現場が混乱しているため、実際には発表よりかなり多くの感染者がいる可能性がある。

 日本政府は1月29~31日にチャーター機計3便を武漢市に派遣し、邦人565人が帰国した。厚生労働省によると、チャーター機に乗っていた感染者は、症状のない人も含め計8人。感染率は1.416%だ。

 一方、1月31日現在、武漢市の感染者数は3215人で感染率は0.036%にとどまった。中国のインターネット上では武漢市民とみられる人が「565人の日本人はみんな武漢市で生活していた。どうして私たち武漢市民に比べて感染率が39倍も高いの?」と投稿。「なんとも不可解だ」と締めくくり、当局発表に不信感を募らせていた。(共同)

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