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B-1優勝の「シロコロ」名称存続を 商標権問題で認定店が厚木市に嘆願書

 ご当地B級グルメの祭典「B-1グランプリ」で優勝経験のある神奈川県厚木市のホルモン焼き「シロコロ」の商標権の売却先が宙に浮き、認定店が4月以降、名称を使えなくなる可能性が高まっている問題を受け、認定店5店舗の代表らが10日、問題解決を求める嘆願書を同市の小林常良市長宛てに提出した。

 嘆願書では、「厚木市から『シロコロ』の名称が失われることは、地域振興を図る市、営利活動を行う私たちの双方にとって損失が大きい」と訴え、「シロコロ」の名称存続・継続使用に向け、市が商標権者らとの交渉に臨むことを求めている。

 「シロコロ」の商標権は、市民らの有志団体「厚木シロコロ・ホルモン探検隊」(昨年9月末解散)の中村昭夫元代表(56)と小野塚徳博元副代表(64)の2氏が所有。団体解散後、商標権を市に売却することを目指してきたが、市は買い取りを見送っている。2氏は4月以降、認定を更新しないとしているため、認定店は「シロコロ」の名称を使用して営業できなくなる。

 嘆願書を提出した認定店「厚木シロコロホルモン焼き 千代乃」(厚木市旭町)の島津英俊店主(68)は「みんなで協力して(平成20年に)グランプリを取り、全国的にも知られるようになった名称が使えなくなることはとても残念だ」と話し、市側に協力を求めた。

 市産業振興部の荒井佳治部長は嘆願書提出を受け、「(店舗と)思いは同じ。シロコロの名称は誰もが使えるようになるといい。市に何ができるか、庁内で検討したい」と話した。

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