ヘルスケア

新型肺炎はSARSより致死率低い WHO見解、中国が感染者約4万人超のデータ提供

 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は17日の記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎は「重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)ほど致命的ではないとみられる」と述べ、致死率は比較的低いとの見解を示した。

 テドロス氏によると中国が17日に、新型コロナウイルス感染者約4万4千人分の詳細なデータを提供した。約8割が軽症で、約14%は肺炎や息切れが起きる重症に。約5%が呼吸困難や多臓器不全を起こし重体となり、致死率は約2%で、高齢者ほど危険性が増す。子どもが感染した例は比較的少ないが、さらなる調査が必要だとしている。

 テドロス氏はまた、中国での新たな感染者数が減る傾向にあると指摘しつつ「減少が続くと見なすのは時期尚早だ」と述べ、警戒を緩めないよう呼び掛けた。(共同)

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