新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、東京都は4日から、都営地下鉄大江戸線の都庁前駅改札口付近(新宿区)に、利用客自らが乗車前に体温をチェックできる「駅ナカ検温コーナー」を設置した。
検温コーナーには、赤外線サーモグラフィーを配備したブースが2カ所設けられ、利用客がディスプレー画面から体温の目安となる表面温度を確認できるようになっている。
各ブースは仕切りで囲まれており、個人のプライバシーにも配慮。ブース内には新型コロナウイルス感染が心配な利用客のために、厚生労働省などが作成した「Q&A」や、新型コロナコールセンターの連絡先などが記載された用紙が用意されている。
この日、仕事で同駅を利用した都内に住む女性会社員(50)は「仕事をしていると忙しくて自らの体調管理がおろそかになる。だから、駅で検温できるのはありがたいし、感染拡大にも効果があるのではないか」などと話した。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、赤外線サーモグラフィーが手に入りにくい状態にあるといい、現在、都が検温コーナーを設置している都営地下鉄の駅は都庁前駅のみ。都は「利用客に対し、健康管理のための体温計測の重要性をPRできればいい」などと話している。