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猫も人も心地よく住める家が人気 動物病院が監修し健康にも配慮 (2/2ページ)

 保護猫の譲渡につながる

 ネコリパ不動産が企画にかかわった賃貸マンション「フィール シーアンビー」(東京都板橋区)は、全22戸のうち14戸は猫仕様。玄関ドアの前に脱走防止用扉があるほか、室内に階段があるので猫の運動不足を解消できる。周辺に比べ家賃は2割近く高いが、ほぼ満室となっている。

 担当の葛西真理恵さんは「太ってしまった猫のダイエットを考えて入居された方もいます。猫を大事に考えると住みたい住宅はまだ少ない」と指摘。「猫が住める物件が増えることで保護猫の譲渡にもつながり、殺処分を減らすことができるのでは」と話している。

 「ペットは家族」85%

 博報堂生活総合研究所の調査によると、猫を飼育している人のうち、「ペットは家族の一員」と考える人の割合は、この20年ほどは85%前後で推移しており、変化はないという。

 ただ、最近では猫との暮らしをインスタグラムなどで発信する人も多い。内浜大輔上席研究員は「SNSにより、猫との暮らしというニッチなニーズが見えるようになった。住宅市場でも猫との共生がビジネスになることに気づいたのではないか」と指摘する。

 最近は子育て世帯の集まるシェアハウスなど、同じようなライフスタイルの人が集まる住宅も出てきている。内浜さんは、「住宅を選ぶときにも世間一般の暮らし方が良いわけではなく、自分の好みにジャストフィットする生活でいいと考える人が増えたのでは」と話している。

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