ヘルスケア

コロナ封じ込め、北海道と大阪で効果顕著 愛知・兵庫は予断許さず (2/2ページ)

 にじむ危機感

 18日までに感染者130人、死者15人が出ている愛知県は様相が異なる。今月に入り、名古屋市で通所介護(デイサービス)が介在したクラスターが出現。複数の施設を利用する人が多いことが拡散の要因とみられ、市は多くの高齢者施設を対象に2週間の休業要請に踏み切ったが、封じ込めの先行きは見通せない。

 また、新たに感染拡大の中心地になっているのが兵庫県だ。県内で初めて感染者が出たのは今月1日で、当初は大阪市のライブハウス参加者が目立った。その後、姫路市の病院、神戸市の認定こども園、伊丹市の介護施設で、いずれも施設内感染が疑われる事例が相次ぎ、3カ所とも厚労省のクラスターマップに掲載された。兵庫県と神戸市は学校の臨時休校の期間を延長する措置も取った。

 国内全体でも14日に61人と、新規感染者の最大値を記録した。「一部の地域で感染拡大が継続しており、こうした状態が続けば爆発的な感染拡大を伴う大規模流行が起こる可能性が高い」。19日に示された専門家会議の見解案にはこうした一文が盛り込まれ、危機感をにじませた。

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