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カミュ「ペスト」100万部突破 新型コロナ拡大で需要増

 新潮社は8日、仏ノーベル賞作家のアルベール・カミュの「ペスト」(新潮文庫)が新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2月以降だけで計15万4000部を増刷、発行部数は累計で104万部になったと発表した。

 「ペスト」の文庫版刊行は昭和44年。ペストの発生により封鎖された都市を舞台に、押し寄せる不安と絶望感にさいなまれながら、主人公の医師らがペストという見えない敵と戦う-という筋書き。海外文学の名作として半世紀以上、読み継がれてきたが、近年の増刷は平均で年間5000部程度だった。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により中国・武漢が封鎖された1月23日以降、SNSやメディアで度々紹介され、書店からの注文が殺到。この2カ月で30年分以上の部数が売れたという。

 外出自粛などが長期化する中、担当者は「カミュの『ペスト』を読むことで、少しでも人々の励ましになれば」と話している。 

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