教育・子育て

新型コロナ対応に追われる保育園 「ついに来た」戸惑う保護者

 新型コロナウイルスの感染防止の緊急事態宣言から一夜明けた8日、宣言に応じて休園を決めた保育園や自治体の担当課には「今後、どうなるのか」などと保護者からの問い合わせが相次いだ。園内での感染リスクが高まると警戒する自治体や園側に対し、「困った」と子供の預け先に苦悩する共働きの親たち。一方で、保育園が休みになれば会社に休みを申請しやすいとの声も聞かれた。

 10日から全認可保育園の臨時休園を決めた東京都豊島区は7日に保護者に文書で通知。ところが、警察や消防、医療などの職種や家庭の事情により10日以降も応急保育を行い預かるとしたため8日、区の担当課には「両親のうち一人は医療従事者だが預かってもらえるのか」「どうしても仕事を休めない」などと、保護者からの問い合わせが相次いだ。

 豊島区保育課の担当者は「通常保育の状態だと子供たちが密集して過ごすことになる。子供の安全のために休園への理解と協力を呼びかけているが、家庭により事情はさまざま。(応急保育は)各園の判断に任せるしかない」と漏らした。

 渋谷区も10日からの臨時休園を決めたが、豊島区と同様、医療従事者などの業種を対象とした特別保育の措置を取る。また文京区は9日から、中央区は13日から臨時休園に入るが、保護者の業種で線引きはせず家庭で保育できない事情があれば各保育所の判断で預かりを継続するとした。

 一方、臨時休園を表明していない自治体の園でも保護者に登園自粛を呼びかけた。

 東京都港区の女性会社員(40)は、長男(5つ)を預ける区立保育園の園長から「登園を控えてもらえたらありがたい」と告げられ「ついに来たか。困った」と漏らした。しかし、在宅勤務が可能なため、「先生や子供の健康を考えると今は仕方ない」と8日から登園を控えた。

 3歳の双子を保育所に通わせている中央区の女性会社員(35)も13日の休園を待たず8日から登園を自粛。「生活が急変すると子供たちも不安を感じる。登園を続けて普段通りの生活を続けたかったが、いまは医療従事者など必要な保護者を優先することに賛成」と冷静に受け止める。またライフライン関係企業に勤める女性会社員も「緊急事態宣言が出ても出社するように言われていたが、保育所が閉まれば休みやすい」と話した。

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