新型コロナウイルスの院内感染が起きた中野江古田病院(東京都中野区)は16日までに、経過をホームページで公表した。職員の陽性を確認した保健所が3日に診療停止を求めたが、翌4日も診療を行っていたという。
中野区によると同病院では12日現在で入院患者69人、職員25人の計94人の感染を確認している。
同病院や同区によると、3月26日に看護職員が発熱のため自宅療養し、同30日にPCR検査を実施。4月1日にこの職員の感染が分かり、中野区の保健所は3日、病院に診療停止を要請した。
だが病院は4日も診療を続け、この日も入院患者5人の感染を確認。5日に診療を停止した。
その後も8、9日に医師と職員の1人ずつの感染を確認。12日には入院患者64人、職員22人の大量感染が判明した。15日にも職員14人に対する検査で、1人の感染を確認したと発表している。
同病院の担当者は「ホームページに掲載されていること以外、何もお答えできない」としている。