「大切な人だから、今は離れて」。山梨県の長崎幸太郎知事は16日の臨時記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大防止のための新たなキャッチフレーズを紹介し、「3密」回避や帰省自粛を改めて訴えた。
知事はまた、県内で感染者受け入れが可能な病床は現段階で約80床と明らかにした。15日現在の感染者数は40人で、9人が退院している。知事は13日に「今の状態が続けば、感染者は10日以内に100人に達する」との専門家会議の見通しを紹介していた。
知事によると、県立中央病院など感染症指定医療機関や山梨大病院に加え、一般病院に受け入れの協力を求めた。今月中には軽症者に宿泊施設に滞在してもらうホテル療養を始めるという。
ピークに達した際の受け入れ可能病床を400床確保するよう準備するほか、公共施設に臨時医療施設を開設するための調査を行っているとした。