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空港保安検査員の労働環境改善 「刃物見落とし」で防止策

 国土交通省は17日、大阪(伊丹)空港や羽田空港の保安検査で昨年、乗客の刃物を見落とすミスが相次いだ問題の再発防止策をまとめた。乗客からのクレーム対応や長時間の拘束、低賃金のため、検査に当たる警備会社係員の労働環境悪化がミスの背景と分析。係員が不審物のチェックに集中できるよう、航空会社が搭乗券のチェックやクレーム対応に当たったり、先端機器を導入したりして負担軽減を図る。

 国交省によると、空港の保安検査ではこれまで航空会社ごとに警備会社と契約していた。今後は、空港の管理会社が航空会社の委任で一括契約する方法に改める。契約の一本化で、検査レーンの運用を効率化。空港会社が係員の休憩室を整備するなど待遇改善も進める。赤羽一嘉国交相は記者会見で「保安検査の抜本的な改善が必要と認識している。対策に万全を期したい」と述べた。

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