米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、世界の新型コロナウイルス感染者が21日、250万人を超えた。死者は17万人を上回った。感染者は15日に200万人を超えた後も各国の検査態勢の拡充を反映し、1週間足らずで50万人増えた。
同大によると、世界最多の78万人の感染者が確認された米国では、ウイルス検査を400万件超実施済み。
20日付の世界保健機関(WHO)状況報告によると、米国は死者の22%を占め、国別で世界最多となっている。感染者の50%、死者の66%は欧州地域事務所管内(トルコや旧ソ連諸国を含む)に集中しており、地域別で最も多い。
一方、同報告によると、感染者はアフリカ地域事務所管内(北アフリカを除く)では約1万5千人、インドを含む東南アジア地域事務所管内では約3万人と、他地域より圧倒的に少ない状態が続いている。実態を正確に反映しているのかどうか、疑問の声も根強く、WHOは発展途上国に対し検査器具を送るなどして感染拡大に備えている。(ジュネーブ 共同)