大阪府豊中市は27日、新型コロナウイルス感染症に関する住民からの問い合わせに人工知能(AI)の自動応答で対応するサービス「豊中市新型コロナウイルスQA」を始めた。期間は6月末まで。不安を抱える住民の疑問に、参考となる情報を迅速に示す。また、職員の問い合わせ対応業務の負担軽減につなげたい考え。
住民から寄せられた質問をAIが解析して自動的に回答する。例えば「豊中市内の感染者数は?」と入力すると、厚生労働省や市のホームページなどから回答に最も近そうなものを探し出して参照先のリンクを提示する。システムは、新型コロナの感染拡大を受け、NEC(東京都)が無償提供した。
市によると、4月以降、「休業補償の手続き方法は」「発熱したがPCR検査はできるのか」など、新型コロナウイルスに関連する問い合わせは、1日に計250~300件に上っている。しかし電話や窓口で対応できる職員の数には限界があり、市民を待たせることも多かったといい、AIを使うことで待ち時間の解消や、職員の業務負担の軽減を図る。
豊中市新型コロナウイルスQAのアドレスはhttps://ui1autorep37.necarcloud.jp/qadialog_webchat/。