処分が明けた選手は?
東京五輪の開催が1年延期されたことで、来年までにドーピング違反による資格停止期間を終える選手が出てくる。本来は挑戦が許されなかった五輪に出場することは認められるのか。USADAのトラビス・タイガート委員長はロイター通信の取材に「熟考し、決断しなければならない多くの複雑な問題の1つだ」と指摘する。
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は2011年、「ドーピング違反で6カ月以上の資格停止処分を受けた選手は次の五輪に出場できない」とする国際オリンピック委員会(IOC)の規定を無効と裁定。12年には、「ドーピング違反歴がある選手は五輪代表に選ばない」とする英国オリンピック委員会の規定を「二重制裁」に当たるとして認めなかった。いずれも処分期間を終えた選手の資格回復に理解を示しており、CASで争うことになった場合、選手の権利が尊重される可能性は高いとみられる。