ヘルスケア

ギリアドの新型コロナ薬試験に注目 近く最初の結果発表

 米ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス治験薬レムデシビルを新型コロナウイルス感染症(COVID19)患者に投与する同社主催の非盲検試験は、最初の結果が近く発表される見通しだ。同薬の有効性をめぐり相反する結果が伝わる中で、ギリアドの株価は先週激しく動いた。

 「SIMPLE試験」の第1段階は症状が重度の患者400人が対象で、このデータは26日に始まった週の終わりまでに発表される見込み。有効性について決定的な答えが出るとは予想されていないが、発表後にギリアドの株価と市場全体は再び大きく動く公算が大きい。オプション価格は同社の株価が向こう1週間に9%余り動くことを示唆している。

 SIMPLE試験は、患者にレムデシビルとプラセボ(偽薬)のどちらが投与されているのか医師が把握している「非盲検」試験であるため、どの患者が実際の治験薬の投与対象か医師も分からないようにする二重盲検試験ほど科学的な厳密性や確証は得られない。

 レムデシビルについては、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のプラセボ対照盲検試験も実施中。この結果は5月に出る見込みで、有効性についてより決定的な答えをもたらす可能性が高い。

 SIMPLE試験第1段階は人工呼吸器が使用されていない患者が対象。研究では人工呼吸器を装着した患者の3分の2余りが同装置を外される前に死亡することが示唆されている。

 RBCのアナリスト、ブライアン・エイブラハムズ氏はギリアド主催の試験で患者の死亡率が約10%にとどまり、「2週間で臨床・酸素化能の有意な改善」が見られる患者が約半数に達し、その約1週間後にウイルス量減少が3倍になることを投資家は注視するはずだと指摘。

 シティグループのアナリスト、モヒット・バンサル氏はSIMPLE試験の結果が治療に必要な期間に関する洞察を与えるだろうと予想。10日後ではなく5日後に効果が表れるようであれば、「治療能力を倍増できる可能性がある」とした。(ブルームバーグ Cristin Flanagan)

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