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アイヌ文様のマスク人気 魔よけ願いで官房長官も着用

 北海道登別市の刺しゅうサークル「登別アシリの会」が作るアイヌ民族の文様を施したマスクが人気だ。文様には魔よけの意味があり、今月7日に菅義偉官房長官が記者会見で着用して話題になった。芳賀美津枝代表は「こういったことでアイヌ文化を発信できれば」と期待する。

 「まさか報道関係者の前で着けるとは」。菅官房長官に自作のマスクを送った芳賀代表は、記者会見で着用したというニュースを知って驚いた。それ以来、芳賀代表の携帯電話に全国から注文の電話がかかってくる。注文数はおよそ500枚。新規申し込みは1カ月待ちになるという。

 マスクは表が木綿、裏がさらしでできており、芳賀代表ら会員8人で刺しゅうしている。モレウ(渦巻き)やアイウシ(とげ)などのアイヌ文様を組み合わせ、全部で15種類ある。アイウシのとがった部分は病気を体に入れない魔よけの願いが込められている。家族が道に迷わず無事に帰ってこられるように一筆書きのように縫う」と芳賀代表。会員が手分けして作っているが1日20枚程度がやっとだ。マスクは1枚850円。登別市役所の売店でも販売しているが、仕入れたその日のうちに完売することもある。

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