暮らし替えの道しるべ

49 片づけ苦手からのはじめの1歩

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、Stay Home(ステイホーム)が求められています。これまで経験したことがない程、長い時間を家で過ごしているのではないでしょうか。家の中の断捨離をする人が多く、ごみの量が非常に増えているそうです。

 片付けは、衣替えのときに出番のなかった服を断捨離するなど、数カ月、数年に一度の大きな片付けと日々の片付けの2つに大別されます。一番大事なのは、日々の片付けですが、苦手な人も多いようです。「使ったらしまう」という単純なことが、なかなかできません。

 例えば、キッチンの食器棚から、食器を出します。食事が終わると使った食器をシンクに置きます。おなかもいっぱいで洗うことが億劫(おっくう)になってしまい、食器が山のようにあふれてしまいます。たまに洗うと、今度は水切りカゴが食器で山になってしまい、結局食器棚に戻さず、そのまま水切りカゴから食器を取り出すという負のスパイラル。子育て中には私もこんな状況に陥っていました。どうしたら手間をかけずにきれいにすることができるんだろうと考えました。

 結局うまくいったのは、「作業のルーティン化」でした。例えば、「朝起きたら顔を洗い歯磨きをする」というように「○○したら、○○する」をルーティン化するのです。

 「食事の時間が来たら、テーブルの上を片付ける」と決めます。それが続くと、食事の時間には、テーブルは何も置かないことが当たり前になってきます。置いてあると違和感を覚えるようになるでしょう。

 癖になるまで、簡単なことを続けることが片付け苦手の克服の1歩になると思います。

(日本ホームステージング協会 代表理事 杉之原冨士子)

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