ヘルスケア

差別・偏見防ぐ報道心掛ける 新聞協会と民放連が共同声明

 日本新聞協会と日本民間放送連盟は21日、新型コロナウイルスの感染者や医療従事者、エッセンシャルワーカーらへの差別や偏見を防ぐための報道を心掛けるとの共同声明を発表した。

 声明では、感染者がインターネット上で実名を暴かれそうになったり、医療従事者やその家族が心ない発言で傷つけられたりするケースが起きているとし、「こうした事態が続けば医療従事者の離職を生み、医療崩壊の危機が高まることになる」と指摘した。

 その上で、院内感染については「正確・迅速な情報提供を求めるとともに、私たちも院内感染が起きやすいこのウイルスの特性を読者や視聴者・リスナーに分かりやすく伝え、センセーショナルな報道にならないよう節度を持った取材と報道に努めていく」と表明。

 感染者に関する公表や報道の在り方についても「社会にとって有用な情報を、プライバシーを侵害しない範囲で提供するという観点から、議論を深めていく」とした。

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