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スマホ・パソコン不要 オンライン帰省の便利な味方 (1/2ページ)

吉田由紀子
吉田由紀子

 新型コロナウイルスの影響で、今年の連休は大半の方が帰省を自粛したと思う。代わりに流行ったのが「オンライン帰省」。スカイプやZOOMなどの通信システムを使って、故郷の両親・祖父母と交流を楽しむ方法である。政府が推奨したこともあり、オンライン帰省を行った方は多いのではないだろうか。

 筆者も四国の実家に90代の伯母がいる。連休に帰省したかったが、外出自粛要請のため断念。オンラインで動画や写真を送りたかったけれど、高齢のために伯母はパソコンやスマホを使えない。仕方なく電話をかけて近況を聞くに留めた。

 高齢者にはデジタル機器の操作はどうしても難しいものがある。もっと簡単に使えればいいのに…と思った方は少なくないだろう。

 こんな不便さを解消してくれるサービスが、今年の連休、にわかに注目された。

 「まごチャンネル」である。これは送られてくる写真や動画を、家庭のテレビで楽しめるサービスだ。文字通り、離れて暮らす孫や子どもの姿を、おじいちゃんおばあちゃんに見てもらえるとあって購入者が急増した。

 設置は簡単で、小型の受信ボックスを附属のケーブル2本で電源とテレビにつなぐだけ。通信機能があるので、面倒なWi-Fiの設定は必要ない。スマホから写真や動画を送り、実家が視聴すると、スマホに通知が届く仕組みになっている。受信ボックスは、写真で約5万枚、1分程度の動画で約2000本を保存できる大容量だ。

 スマホに専用アプリをインストールすれば、いつでもどこでも写真や動画を実家に送ることができる。テレビの大画面で見られるとあって高齢の親御さんには便利だ。

 「あと何回、我が子を会わせられるだろうか」

 このサービスを開発した株式会社チカク代表取締役・梶原健司さんに取材をした。

 「今年1月-3月期の出荷台数は前年比2倍に、4月単月では3倍にまで伸びました。新型コロナウイルスの影響で帰省ができず、購入された方が多かったようです。利用者さんからは、『孫が目の前に帰省してくれたようでうれしい』『パソコンやスマホの小さな画面ではなく、テレビの大画面でラクに見られるので助かっている』『毎日まごチャンネルの動画が届くのが楽しみ』、こんな声をいただいています。面白いのは、御夫婦で一緒に「まごチャンネル」をご覧になり、共通の話題ができるからでしょうか、夫婦仲が良くなったという感想も多くいただいています」(梶原さん、以下同)

 まごチャンネルは、子どもが購入して実家に贈るケースが大半だ。母の日や敬老の日、誕生日の贈り物にする方が多いという。2016年の販売開始以来、これまで1万台以上を出荷している。

 「購入した方からは、親がこんなに喜ぶとは思わなかった、という声を非常に多くいただいています。面倒なネット接続が要らないのが好評の理由の1つだと思います」

 このまごチャンネル、実は梶原さんの体験がきっかけになっている。梶原さんは、大学卒業後、アップルの日本法人に勤務した後、独立。2014年に株式会社チカクを設立している。

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