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群馬県コロナ警戒レベル「2」から「1」に引き下げへ

 群馬県は11日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、感染状況が沈静化したとして、13日に県独自の警戒レベルを「2」(大幅な緩和)から最も低い「1」(限定的な制限)へ引き下げることを決めた。大半の制限が撤廃される。今後は3密(密閉・密集・密接)回避など「新しい生活様式」を定着させながら、社会経済活動が正常化する見通しだ。

 県は、緊急事態宣言の対象区域の全国拡大を受け、4月18日に幅広い業種の店舗や施設に休業を要請。警戒レベルを最も高い「4」(大幅な制限)とした。

 その後は段階的に緩和し、今回、直近2週間の新規感染者数が2人にとどまり、地理的に近い東京都が感染再拡大への警戒呼びかけで発令している「東京アラート」が解除される見通しとなったことを踏まえ引き下げを決めた。

 山本一太知事は11日の定例会見で「今後はコロナを管理しつつ社会経済活動を行う新常態(ニューノーマル)を実践していく」と述べた。一方で、感染状況への注視は続け、再燃すれば迅速に警戒レベルを引き上げる方針も示した。

 「1」では、分散登校している学校が徐々に通常登校に戻り、部活動もできるようになる。病院や高齢者施設などでは面会が認められ、東京など5都道県への不要不急の往来の制限は19日以降に撤廃される。

 県は警戒レベルの緩和に伴い、7月末まで県内の観光業を支援する「愛郷ぐんまプロジェクト 泊まって! 応援キャンペーン」を展開する。

 県民を対象に、1人当たりの宿泊料が1泊6千円(税別)以上なら5千円割り引き、1回で3連泊まで利用できる。既に2万5千人泊(10日時点)の予約が入るなど滑り出しは好調だという。

 山本知事は自らも草津温泉(草津町)などを視察したと明かした上で、「観光地に人出が戻っているとのデータが出ており、手応えを感じている」と話した。

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