手塚治虫や石ノ森章太郎ら、日本を代表する漫画家が暮らし、名作誕生の地となったアパート「トキワ荘」を再現した「トキワ荘マンガミュージアム」（東京都豊島区）が７日、オープンした。当時の漫画家の生活ぶりが忠実に再現され、事前予約をしたファンを喜ばせた。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、３月のオープン予定からこの日に延期になった。開館を前に、高野之（ゆき）夫（お）区長は「地元の熱い思いでミュージアムを作りあげることができた」とあいさつした。
ミュージアムは２階建てで、２階部分は漫画家が暮らしていた４畳半の居室や炊事場などが当時のまま再現されている。
ミュージアムの１組目の来館者となった東京都足立区の漫画家、川崎友花さん（３８）は、赤塚不二夫の部屋を見学。「部屋は写真で見たこともあるが、やはり小さい。筆や絵の具、墨汁まで再現されている」と感心していた。