1人20万円学生支援緊急給付金
すでに述べた高等教育の修学支援金や貸与型奨学金の家計急変対応などでは足りず、特に家庭から自立して自ら学費を稼ぐ学生が、大学等を中退せざるを得ない状況を防ぐための給付金が創設されました。
条件はあります。(1)家庭から多額の仕送りを受けていない、(2)自宅外で生活している(自宅も可)、(3)生活費と学費に占めるアルバイト収入の割合が高い、(4)家庭の収入減少等により、家庭からの支援が期待できない、(5)アルバイト収入が減少、(6)就学支援新制度の受給対象者、などを対象とする約43万人の短期大学、専門学校、大学、大学院、高等専門学校に通う学生で留学生を含みます。住民税非課税世帯の学生20万円、住民税課税世帯の学生10万円となっています。自宅の家賃や当面の生活費などに充当するなど、学生の日常生活の支援と言えるでしょう。
申請は学生が通学する大学側に申請し、大学が選考したうえで推薦リストを日本学生支援機構(JASSO)に提出。JASSOが学生に対し現金を支給する流れです。LINEにより申請できるかどうかは大学次第となります。学校側の締め切りは学校ごとに確認してください。学校からJASSOへの申請は6月19日が1次締め切りです。締め切りに間に合わなくても、2次推薦の設置が予定されています。
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この記事を読んだ学生はすぐに学校のWEBサイトを確認したり、大学の学生課などに連絡してみましょう。
未来の日本を支える学生から「学ぶ」機会を奪わないためにも、政府やJASSO、大学等による手厚い支援が求められています。
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