ヘルスケア

若年性認知症3万5700人 少子化反映し減少

 東京都健康長寿医療センターは27日、65歳未満で発症する若年性認知症の人が全国で3万5700人に上るとの推計を発表した。前回調査(平成18~20年度実施)の3万7800人から2100人減っており、同センターは「少子化により若い世代そのものが減ったため」と分析している。

 18~64歳の人口10万人当たりで見ると50・9人で、前回の47・6人とおおむね変わらなかった。

 調査は29~令和元年度に、北海道、東京、大阪など12都道府県で実施。認知症の人が利用する医療機関や介護事業所、相談機関などを対象に調べた。

 原因となる疾患別では、アルツハイマー型認知症が52・6%を占め最も多い。血管性認知症(17・1%)、前頭側頭型認知症(9・4%)が続いた。前回は血管性認知症が最多。同センターは「若年性のアルツハイマー型認知症に対する意識の高まりや、診断精度の向上が関係したのではないか」とみている。

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