静岡県河津町の動物園イズーは、両まぶたに長さ1センチほどの「角」のような突起の生えたクサガメの公開を始めた。白輪剛史園長は「恐らく世界に1匹だけ。不思議なカメを見に来て」と話している。
カメは甲羅の長さが16センチで、体重が670グラムの雌。大きさから10歳前後と推定される。角をエックス線などで調べたところ、皮膚の角質が変化してできたと考えられる。
イズーによると、このカメは、昨年夏に静岡県富士市内で釣りをしていた男性が捕獲。自宅で飼っていたが「多くの人に見てもらいたい」と、今年7月にイズーに寄贈した。白輪園長は、男性からカメの画像が送られてきた際「合成写真かと目を疑った」という。
イズーは、このカメを雄のクサガメと一緒に飼育して交配し、角が子どもにも遺伝するかどうかを調べる。来年春ごろには子どもが生まれる見通しだ。