節約家計簿

既往症ありでも入れる死亡保険 余命診断で前払いも

 新型コロナウイルス感染症の影響で、そのほかの病気の話題が取り上げられる機会が減っています。しかし、コロナ感染症以外の病気で苦しむ人が減っているわけではありません。そこで、既往症がある方が入れる保険を2つ紹介します。どちらも少額短期保険会社が扱う死亡保険です。

 ひとつ目にご紹介するのは、あんしん少額短期保険が扱う「みんなのキズナ無告知型葬儀保険」。この保険には40歳から79歳の人が加入でき、最長99歳まで保障を継続できます。保険金額は10万円から100万円の間で、10万円単位での選択が可能。無告知という言葉の通り、がんや脳疾患、心疾患などの既往症があっても、「入院中や入院を勧められておらず、余命宣告を受けていない」という条件の方が加入できます。

 同社では「保険金直接支払サービス特約」(無料)を扱っていて、その特約を葬儀保険に付加すると、死亡保険金は葬祭業者に支払われます。事前に葬儀の相談も可能で、保険金を活用して全国4千カ所以上の葬祭場で葬儀を執り行えます。さらに今月からは、リビングニーズ特約の取り扱いも開始しました。リビングニーズ特約は、余命6カ月以内と診断された場合、死亡保険金が前払いされる特約です。

 ふたつ目にご紹介するのは、富士少額短期保険が扱う「がんになっても入れるほけん」。この保険はがんの治療中、あるいは過去にがんの治療を経験した方だけが申し込める死亡保険。具体的には、胃がん、肺がん、食道がん、肝臓がん、膵臓(すいぞう)がん、直腸がんなど、19種類のがんに罹患(りかん)した方が申し込めます。がんの部位によって保険金の上限金額が決まっており、80、100、150、200万円のいずれかが支払われます。

 保険料は、がんの部位や年齢、性別、治療開始時期などで異なります。がん以外が原因で亡くなった場合も、死亡保険金が支払われます。80歳10カ月までに加入すると、107歳まで更新できます。

(ファイナンシャルプランナー 畠中雅子)

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