試乗スケッチ

“コンバーチブル後進国”に誕生したレクサスの至極快適なオープンカー (1/2ページ)

木下隆之
木下隆之

 レクサスLCにコンバーチブルが加わった。2017年にデビューしたクーペモデルのあの美しいスタイルを崩すことなく、スタイリッシュに仕上がったことを嬉しく思う。

 LCコンバーチブルが搭載するパワーユニットは、V型8気筒5リッターNA。パワースペックはクーペのそれと同様で、最高出力477ps/7100rpm、最大トルク540Nm/4800rpmを絞り出す。特徴的なのは高回転特性であることだ。7100rpmで頂に達するエンジンは今では珍しい。クーペで狙った“走りの躍動感”がコンバーチブルですら味わえる。それほど高回転まで回して走るのがコンバーチブルのスタイルかと言われれば首を傾げたくなるが、ともあれ、爽快なオープンモータリングを損なうものではない。

 同様にエンジンサウンドは、ルーフという遮音壁がないだけに迫力豊かに耳に届く。サウンドクリーニングという調律機能があることで、“聴かせるサウンド”なのである。

 随所に“日本らしさ”

 LCコンバーチブルが特徴的なのは、快適なオープンエアドライブのために、極めて日本的な気遣いが随所に散りばめられていることだ。サウンドクリーニングはもちろんのことメーターはTFT液晶式が採用されている。ルーフを格納した時の計器類の視認性にも配慮しているのだ。

 そればかりか、空調システムも整えた。コンバーチブルは宿命的に寒暖の影響を受けやすい。夏場の炎天下でのドライブも少なくないし、凍えるような冬場のクルーズも気持ちいい。それに備えて、寒暖に自動で対応する「クライメイト・コンシェルジュ」を備えている。ステアリングヒーターや、エアコン、シートヒーターやネックヒーターなどが、乗員の環境をセンサーして温度調整する。実際にドライブしたのは酷暑に襲われた東京だったのだが、首筋やシートバックにヒンヤリと心地いい冷気が噴き出される。それがまことに頃合いよく強弱を繰り返すのだ。

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