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「大宮ナポリタン」で飲食業に活気を コロナ禍巻き返しへPR強化

 さいたま市のご当地グルメ「大宮ナポリタン」をPRしようという動きが盛り上がっている。JR大宮駅(同市大宮区)周辺の商店などでつくる「大宮ナポリタン会」は、加盟店情報を紹介する本格的なパンフレットを作り、街頭でのアピール活動にも乗り出した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で苦境に立たされている飲食業界の巻き返しの起爆剤にしたい考えだ。

 「鉄道のまち」として発展した大宮は駅の周辺に洋食店や喫茶店が多く、鉄道マンらの間でスパゲティのナポリタンが親しまれてきた。そんなナポリタンを地域の名物にしようと、「住吉通り商店会」会長の望月義一さん(78)らの呼びかけで平成27年に大宮ナポリタン会が発足した。

 旧大宮市(さいたま市大宮区、見沼区など)に店舗を構え、県産野菜を1種類以上使っていることが「大宮ナポリタン」認定の条件だ。現在、加盟店は53店舗あり、洋食店や喫茶店だけではなく、すし店、タイ料理店などでも多彩なナポリタンが提供されている。

 しかし、感染拡大の影響で外食が敬遠される中、加盟店は大きな打撃を受けており、「来客が減り元気もなくなっている」(ナポリタン会関係者)。そこで同会は、少しでも客足の回復につなげようと、加盟店の提供メニューや地図を掲載したパンフレットを初めて用意した。

 今月1日には街頭での初のPR活動を展開し、大宮駅前でパンフレットを配った。反響は上々で、用意した約600部を配り切ったという。今後は食べ歩き企画の開催なども検討する。

 望月さんは「一生懸命営業している姿をアピールするためにパンフレットを作った。大宮の飲食店全体に活気が広がればいい」と期待を込めた。(中村智隆)

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