書評

『未来のサイズ』俵万智・著 子育てを経た著者の最新歌集

 「歌を詠むとは、日常を丁寧に生きること」と記す著者の第六歌集。2013年から今年まで足掛け8年の418首を収録している。

 今年は当然、新型コロナ禍。<朝ごとの検温をして二週間前の自分を確かめている><トランプの絵札のように集まって我ら画面に密を楽しむ>、そして<第二波の予感の中に暮らせどもサーフボードを持たぬ人類>…。

 一方、この間は「子育てを通して、社会のありようへの関心を深めた時期」とも。<制服は未来のサイズ入学のどの子もどの子も未来着ている>など、「三十一文字の箴言(しんげん)集」(帯)を堪能できる。(角川文化振興財団、1400円+税)

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