クルマ三昧

逆走の高齢ドライバーに「逆走」をどう伝えるか 高速道で遭遇し思った難しさ (1/2ページ)

木下隆之
木下隆之

 高齢者の逆走事故が鳴りを潜めたような気がする。かつては高速道路や自動車専用道路を逆走する事故が頻繁に報道されていたが、最近は耳にすることが少ない。さまざまな逆走防止対策が効果を上げているようにも思う。

動線が複雑なスマートインターチェンジ

 高速道路の出口には、目立つように「進入禁止」の看板がある。歩行者が紛れ込まないようにポールも立っている。地面から突き出た杭を見て、進入した人はハッと我に返るのだ。側道から本線に合流する箇所には、逆走を防ぐため進行方向を示す矢印が路面にペイントされている。無意識に逆走してしまうドライバーや、うっかり進入してしまう歩行者への警告である。

 逆走はインターチェンジや本線でのUターン、サービスエリア(SA)の進入路などを中心に発生する。SAやパーキングエリア(PA)に設置されるスマートインターチェンジの誤進入対策も急がれている。スマートインターチェンジはETCの普及で急速に増えたが、SAでくつろぐドライバーと、先を急ぐドライバーが交錯する場所でもある。もともとのサービスエリアは、スマートインターチェンジを考慮してデザインされていないから、動線は複雑に絡み合っている。頻繁に利用する僕らでさえ、戸惑うことも少なくない。初見のドライバーには緊張感の漂う場所であろう。

 先日、逆走の場面を目撃した。高速道路を東に向かって走行中、ラジオ放送で「逆走車あり」のニュースが流れた。緊張が走った。

 僕は中央分離帯寄りの追い越し車線を走行していた。ラジオを聴き慌てて左側の走行車線に移り、路肩に沿うようにトロトロと走行したのである。事態に気がついた多くのドライバーがそうした。左側の走行車線は、低速の渋滞路のようになった。

 そんな時、である。前方から一台の軽自動車が走行してきた。そのクルマは、さっきまで僕が走っていた中央分離帯寄りの追い越し車線を、東から西に向かって、走行していた。つまりは逆走である。

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