仙台の都市部を走った全日本大学女子駅伝に参加した各校も関係者には現地ではなく、テレビでの応援を求めた。優勝した名城大の加世田梨花主将は「正直、沿道に人がいないことの寂しさはあったけど、前日までにたくさんの応援メッセージや電話をもらって、多くの人に支えられていることを実感できた」。国民的人気が高い駅伝はテレビで全国中継されるため、コロナ下での新たな応援の形ができつつある。
ただ、実業団女子駅伝予選会では、コース周辺に世界遺産である宗像大社があり、三重県伊勢市がゴールとなる全日本大学駅伝も観光名所がコース上に点在しているため、観光スポット周辺では自然と沿道の人が多くなる傾向が見られた。主催者が目指す「無観客」の実現は容易ではない。
今後、年末年始にかけても12月20日に都大路を走る全国高校駅伝や、正月の東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)など注目度の高い大会がめじろ押しだ。箱根駅伝もすでに無観客での開催が発表されているが、大会関係者は「できる限り無観客に近い状態を作り出すことができるよう、根気強く呼びかけていくしかない」と話す。選手や関係者だけでなく、一般客の応援マナーも問われている。(丸山和郎)