宇宙開発のボラティリティ

数字で実感する驚異的な宇宙技術 秒速7.9km、打ち上げ能力3465トン (2/2ページ)

鈴木喜生
鈴木喜生

「120m」 史上最大となる宇宙船の驚異的なサイズ

 サターンVの全長は110.6mでしたが、スペースX社が開発中の宇宙船「スペースシップ」は全高120mになる予定で、定員100名になるとも言われています。写真はテストが続けられているプロト機で、この宇宙船の下にロケット「スーパーヘビー」が付くと全長120mになります。

「223億km」 太陽系外を航行中の最遠の探査機

 地球からもっとも遠い場所にある人工物は、1977年にNASAが打ち上げた惑星探査機「ボイジャー1号」です。2020年11月時点での地球からの距離は227億km、光速で21時間1分30秒かかる距離です。ボイジャー1号は、木星と土星を観測しながら近くを通過し、2012年8月には太陽風が届く領域である「太陽圏」を脱出し、秒速16.9km以上のスピードでさらに遠くに向かって航行し続けています。2017年には37年ぶりにスラスターを噴射させることに成功し、NASAは現在もボイジャー1号と交信しています。

エイ出版社の現役編集長。宇宙、科学技術、第二次大戦機、マクロ経済学などのムックや書籍をプロデュースしつつ自らも執筆。趣味は人工衛星観測。これまで手掛けた出版物に『宇宙プロジェクト開発史大全』『これからはじまる科学技術プロジェクト』『零戦五二型 レストアの真実と全記録』『栄発動機取扱説明書 完全復刻版』『コロナショック後の株と世界経済の教科書』(すべてエイ出版社)など。

【宇宙開発のボラティリティ】は宇宙プロジェクトのニュース、次期スケジュール、歴史のほか、宇宙の基礎知識を解説するコラムです。50年代にはじまる米ソ宇宙開発競争から近年の成果まで、激動の宇宙プロジェクトのポイントをご紹介します。アーカイブはこちら

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